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古い擁壁や盛土が残る高低差のある土地。建築確認は取得できます...

高低差のある土地で、古い擁壁や盛土が残っています。安全性や地盤の強さが不安です。また、何を確認し、契約ではどう守れば良いでしょうか?

プロのアドバイス

擁壁に関しては書類・現況・行政の三点から判断し、危ない橋は渡らないというのが基本です。
空石積み、古い間知石、ブロック積み(ほぼ擁壁扱いになりません)、RC擁壁など擁壁の種類によって評価がまったく違います。擁壁の高さが2m超なら設計図・確認済証・検査済証が存在するはずです。これがないとやり替えや補強を求められるケースがあります。表面のヒビや傾きだけでなく、水抜き穴、天端の排水、控え壁の間隔までチェックしましょう。裏で水を抱えているような擁壁は後々壊れる危険性があります。
次に、エリアが宅地造成等規制法の規制区域なら過去の造成許可・完了検査の有無、土砂災害警戒区域や急傾斜地、崖条例に触れていないかも確認します。ここで建築確認が通るかどうか、もしくは通すための条件について見通しがつくと思います。また、地盤調査も必要です。盛土厚・支持層の深さを把握しておくこと。なお、地中の古基礎やコンクリ塊が出ると、撤去費用が跳ね上げるため埋設物リスクは先に炙り出しましょう。
最後に、契約については停止条件付きがベストです。条件が満たせなければ違約金なしで白紙解除できるようにします。擁壁是正や埋設物撤去が必要な場合は、範囲・方法・費用負担・期限を合意書に落とし込みます。

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