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螺旋階段の危険性について...

京都での火災で螺旋階段が延焼を早め、避難を困難にしたという記事を見ました。おしゃれなイメージのある螺旋階段ですが住宅などに使うのは危険なのでしょうか?

プロのアドバイス

戦後最悪と言われる被害を出した京都の火災ですが、建物の構造上は確かに螺旋階段による煙突効果で爆発的に火災が広がったと言われています。通常、階段室やエレベーター等には防火扉を設置して竪穴区画とし、上下への延焼を防ぐ構造が取る必要があります。ただ、今回の建物は主要構造部が不燃であればよい「ロ準耐火建築物」であるとみられ、その場合は竪穴区画の形成は不要になります。これは決して特別なケースではなく、市街化区域の鉄骨造の建物であれば同様のケースは多いと思われます。
結論としては、螺旋階段そのものが危険というわけではありません。今回の件を受け、法令遵守はもちろんですが、今後さらに防火を意識した設計というのも必要になるかもしれません。

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