中古物件を検討中ですが築５年程度にもかかわらず修繕積立金が高い物件もあれば、築３０年超えにもかかわらず修繕積立金が数千円といった物件もあります。適正金額はどれくらいなのでしょうか？

修繕積立金については新築時は売主（マンションデベロッパー）の都合で限界まで低く設定されているケースがほとんどです。そのカラクリは管理費は今後、系列の管理会社を通じて収益となる半面、修繕積立金は売主であるマンションデベロッパーには収益にならない無関係なお金だからです。なので概ね築５年前後で長期修繕計画の見直しを行って適正な水準になるように値上げを実施するケースが多いです。なお、築古で修繕積立金が安いケースは自主管理やエレベーターのない団地タイプの物件がほとんどです。

ご質問の適正金額については国交省がガイドラインを公表しており、大まかな目安としては平米あたり２００円前後が適正金額となっています。ただし、タワーマンションなどは通常のマンションよりも修繕にコストがかかりますので、この計算より高くなります。