良さそうな物件があるのですが検査済証が無いとのことでした。購入は避けたほうが良いでしょうか？

築２０年を超える物件などでは検査済証が無いケースというのが散見されます。

これは当時の施工業者の中で検査済証を取得するという意識が希薄だったのが主な原因です。

検査済証が無いとはどんな状況かというと「建築確認通りに建築されているかどうかが不明」ということになります。そのため、現在では検査済証が無い場合には住宅ローンが利用できません。

購入の際のデメリットとしてはこれが一番大きいでしょう。また、売却する際も同様ですのでかなり下げた価格にならざるを得ません。



なお、国土交通省の建築基準法適合状況調査ガイドラインに沿った適合調査を受け、適合証明を受ければ住宅ローンは利用が可能になります。ただ、調査には費用も時間もかかるため、契約前に売主がそこまでやるケースは少ないですし、適合証明を取得するなら販売価格も通常の市場価格に合わせるため、購入側にとって価格面での優位性は無くなると思います。



現状で現金購入し売却はしない、価格が相当に安いなどであれば購入しても良いと思いますが、他の選択肢があるのであれば優先度は下げたほうが良いでしょう。