千葉県の台風被害で停電による影響が長期化しましたが、こういうときにソーラーパネルを載せておいたら災害対策にはならないのでしょうか？売電が始まったときにソーラーパネルを載せた家も多かったと思いますが、千葉県ではあまり効果があったという話を聞きません。

太陽光発電の売電が流行ったのは約１０年前。確かにソーラーパネルを載せた住宅はかなり増えたと思います。しかし、いわゆるＦＩＴ（固定価格買い取り制度）での太陽光発電システムでは余剰電力はそのまま売ってしまうため、多くの場合、蓄電池が組み込まれていません。今回の台風被害ではソーラーパネルはあっても蓄電ができない家が多かったのではないかと推測されます。また、通常は自動運転になっているシステムを手動運転に切り替える必要もあり、そういった非常時の操作が分からないというケースも多かったと思われます。

今後、災害対策として考えるのであれば蓄電池を含む太陽光システムを採用、または既存の太陽光システムに蓄電池を組み込むといったことが有効となります。